大学で芸術について学ぶ

みなさんこんにちは中央ゼミナール人文系指導スタッフのおかわりです。
もうすぐ新学期がはじまります。文学部や人文科学系の学科への編入を考えている人に向けて、人文系の学部に編入するとどんなことが学べるのか、どんな志望大学があるのかについて紹介したいと思います。

第1弾は「大学で芸術について学ぶ」です。
大学で芸術を学ぶ、といわれると即座に思いつくのは音大だったり美大だったりで楽器や絵画・彫刻の実技を勉強することなのかもしれません。しかし「大学で芸術について学ぶ」という場合、実技を学ぶだけではなく、音楽や美術の歴史や、背景となる時代や地域の文化、音楽作品や美術作品自体の分析について学ぶこともできます。そうした内容は音大、美大に限らず、一般大学の人文系の学部で学ぶことができるのです。

音楽や美術、演劇を観たり、聴いたりすることが好きな人は、観たり聴いたりした時に感動したり、そうでもなかったり、がっかりだったり、ということは自分の好みの問題だと思うかもしれません。しかし「好み」って何でしょう?どうして自分はこの絵に惹かれるのか、どうして自分はこの音楽を聴いて感動するのか、そうした理由を調べたり考えたりしながら言葉にしていくことが、文学部芸術学科や美術史学科での学びのはじまりです。興味のある人は是非チャレンジしてみてください。

以上のようなことが学べる大学で編入試験を実施しているのは、国公立だと山形大人文社会科学部(人間文化学科)、群馬県立女子大文学部(美学美術史学科)、埼玉大教養学部(芸術論専攻)、信州大人文学部(芸術コミュニケーション分野)、名古屋大文学部(美学美術史学科)、大阪市立大文学部(表現文化コース)などがあります。私立大だと学習院文学部(哲学科美学・美術史系)、國學院大學文学部(哲学科美学・芸術学コース)、明治大学文学部(演劇学専攻)、明治学院大学文学部(芸術学科)、同志社大文学部(美学芸術学科、文化史学科)、関西大学文学部(芸術学美術史専修)などがあります。また多摩美術大学(芸術学科)、武蔵野美術大学(芸術文化学科)など美大系の大学にも同様の学科はあります。試験は基本的に英語と専門科目です(実技はありません)。学習院大学のみ第二外国語が必要となります。