受験戦略と地方創生

こんにちは。中央ゼミナールスタッフYです。ご無沙汰しています。
東北大学経済学部の一次試験が終わり、今年の編入試験も大きな山を越えました。
とはいえ今年はこれから法政大学、福島大学、同志社大学、上智大学などまだまだ人気校の試験は続きます。
春を迎えるために、もうひとがんばりですね。

 

ここ数年、残念なことに編入試験(3年次)を実施しなくなった人気大学がいくつかあって、それは主に東京都心近くの大学です(明治大学商学部・経営学部、法政大学経済学部、中央大学商学部、早稲田大学社会科学部など)。
もともとこれらの大学は募集定員が「若干名」であり、かなりの倍率(早稲田は30倍!)を勝ち抜かなければなりませんでした。
十分な学力が必要なことはいうまでもありませんが、運(問題との相性、周りのレベル、定員充足状況など)も関わってくるので、半分ばくちみたいなところがありました。
現在も編入試験を実施している東京や関西圏にある人気の私立大学の状況は、それほど変わっていません。
編入試験の厳しい現実です。

 

当然、中ゼミではそのような状況をふまえて受験戦略を立てています。
受験校を絞り込みすぎるのはリスク大、と。

 
確実に合格して春から編入するためにはバランス感覚が必要であり、リスクを分散しておきたいところです。
そこで受験戦略としておすすめしているのが地方国立大学への出願です。
地方国立大学の募集定員(2015年度)を参考までに見てみましょう。
新潟大学経済学部15名
滋賀大学経済学部20名
香川大学経済学部20名
長崎大学経済学部15名 など
募集定員が2ケタあるって編入業界ではすごいことなんですよ。
定員が多いので、倍率も2~3倍と抑えめになっています。
極端にいえば、人気私大は1位にならなければ合格できないのに対して、地方国立は20位でも合格できるんです。
もちろん十分な学力は必要です。もちろん。当然。

 

ということで、受験戦略として我々スタッフは地方国立大学をプッシュしてきたのですが、近年は積極的に地方国立を編入先に選ぶ学生も増えてきたという印象があります。

 

これはいわゆるアベノミクスの「地方創生」の影響か?
地方創生はご存じのとおり(編入をめざすなら絶対に知っておくべきキーワードですよ)、人口減少や高齢化によって疲弊している地方を活性化させようとするいろいろな政策のことですね。
この政策の特徴は、国が主導するのではなく、それぞれの地方がみずからの特長を活かした政策を立案するということ。
そこで大きな役割を担うことを期待されているのが地方国立大学であり、そこから輩出される若い人材です。
経済系学部では、地域に関連した経済政策・社会政策を学ぶことができる場合が多かったり、地元企業や行政機関との連携に積極的だったりして、地方を活性化させるための研究をするには地方を間近で観察できる地方国立、というわけですね。
地元に帰って地元に貢献したいという学生にはおすすめなのです。

 

幸いにも、経済系の学部を擁する地方国立大学は編入試験を実施していることが多いので、地元に帰りたい!地元の旧帝行きたい!という方がいれば中ゼミ経済系スタッフが総力をあげて応援しますよ。
「めざせ!地方創生Uターン編入」コースとでも名付けましょうか(笑)

 

夢がある方、応援します。
次年度受験向けの説明会日程が中ゼミホームページに出ていますので、ぜひお気軽にご来校ください。
久々なので長々と書いてしまいました。ではまた。

 

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