サイドナビ
  • 臨床心理士指定大学院コース
  • コース案内
  • 講座案内
  • 時間割
  • 年間スケジュール
  • 学費
  • 合格者の声
  • 合格者インタビュー
  • 合格体験記
  • 受験情報
  • 講義担当者から
  • 傾向と対策
  • 臨床心理士指定大学院リンク集

〜 はじめに 〜

 資格としての「臨床心理士」の人気は、相変わらず高いものとなっています。また、臨床心理士資格認定の大学院の数も増加しており、受験生も選択肢が増えている状況です。こういった中、大学院受験生は自分に合った大学院を見極める必要が生じてきています。そのためには正確な情報収集が大切となってきています。

 そこで、大学院受験を考えている皆さんに参考になればと思い、当中央ゼミナールの心理学担当講師の先生方に大学院入試の対策や、英語の勉強法、臨床心理士の現状等について伺いました。この内容については今後、随時更新していきます。

1.臨床心理士の現状と展望

 ― このホームページはこれから臨床心理士を目指す多くの方も閲覧されているようなので、いま一度、先生のほうから資格としての臨床心理士について説明していただきますでしょうか。

 まず、臨床心理士資格はあくまでも「資格名」なので、資格をとれば、すぐに「臨床心理士」として仕事ができるということではないのです。臨床心理士はもともと文部科学省が中心となって、学校領域における心理士の養成を目的として資格化が進められてきた資格です。現在は文部科学省認定団体である(財)日本臨床心理士資格認定協会が認定する「認定資格」です。

 ― 資格を得るための臨床心理士指定大学院は二種類あるとのことですが、その違いはどういうものですか。

 (財)日本臨床心理士資格認定協会によって指定された指定大学院は大きく第一種指定校と第二種指定校の二つに分かれます。第一種指定校は修了後の心理臨床経験を問われずに、修了することで受験資格が得られる大学院を指します。一方、第二種指定校は、受験資格を得るために修了後1年以上の臨床経験が必要な大学院を指します。この臨床経験は1日8時間、週3日以上の有給の仕事という条件があり、内容についても申請、審査が必要です。

 また、H18年度以降、これまで臨床経験を有していれば、他の心理学専攻、心理周辺分野の専攻の大学院修了生にも与えられていた臨床心理士認定試験の受験資格がなくなります。つまり、臨床心理士試験の受験資格が第一種、第二種指定校修了生に限定されることとなります(例外として医師免許取得者などがあげられます)。

 ― 今後は、臨床心理士を目指すなら、指定校大学院に入学することが必須条件と言えるのですね。では、臨床心理士の資格試験はどういったものでしょうか。

 一次試験、二次試験とに分かれます。一次試験は筆記試験で100題の択一方式と1600字の論文試験です。論文試験は3つの臨床に関する問題から1題選択し、論じるというものです。難易度としては大学院修了レベルで、心理学全般の知識から臨床に関する幅広い問題が出されるため、近年では大学院入試で中ゼミを利用した院生や修了生が改めて臨床心理士認定試験のために予備校に来るケースも出てきました。二次試験は口述面接試験です。自身の臨床経験や大学院での学習・実習等実践に関することを中心に問われます。試験は例年10月におこなわれています。しかし、今後は変更する可能性も否定できません。したがって情報収集は必要でしょう。

 ― では、合格率はどのくらいですか。

 もちろん、年によっても変動がありますが、最終合格率はおおむね7割程度でしょう。

 ― 臨床心理士という資格を得ることで、活躍の場としてどういったところが挙げられるでしょうか。

 現状として、医療、福祉、教育の3つの現場が挙げられます。また、資格の有無に関わらず、仕事内容として近いもので、少年院などといった矯正施設が挙げられます。矯正施設勤務は公務員という身分なので、少し特殊なケースといえるでしょう。

 ― 臨床心理士の活躍の場は今後、どうなるでしょうか。拡大すると考えますか。

 将来、医療現場に関しては縮小の可能性も捨てきれません。社会的需要は非常に大きいのですが、社会の要求に臨床心理士がどれだけ応えられるかが、今後の課題であるといえるでしょう。また、そのことが活躍の場を増やす大きなポイントといえるでしょう。

 ― では、今挙げてもらった現場において、具体的な仕事としてどういったものが挙げられるでしょうか。

 まず、医療分野についてですが、病院での心理検査の実施が挙げられるでしょう。この検査は診療報酬が生じることからも、医療分野における臨床心理士の中心的な業務といえます。その他の業務内容は職場によって相当の幅があるようです。

 福祉分野においては、高齢者を対象にしたデイケア、あるいは施設職員として活躍している場合が多いです。また、虐待例の増加から養護施設での需要が増加する傾向にありますが、公的な施設では正式な職員としてこれも公務員として福祉職に採用されなければなりません。もちろん、民間・福祉施設では、心理職として別途採用されて同様の仕事をしています。また、児童相談所での活躍も考えられます。

 教育分野では教育相談所での相談員、学校におけるスクールカウンセラーとして活躍しています。また、スクール・サポート・ネットワークの構築に取り組んでいる自治体などでは、さらに教育相談員の増加が見込まれています。採用等条件については自治体によって異なるので、ホームページ等で確認する必要があるでしょう。

 ― 臨床心理士が様々な分野で活躍できると分かりました。では、どのような形で採用されるのでしょうか。採用の流れについてお聞かせください。

 まず、ほとんどの場合、非常勤という形での採用になります。昨今の就職活動状況をみると、大きく二つに分かれます。@実習先、ボランティア先に非常勤として採用されるケース A修士論文執筆後、公募に応募するケースです。@の場合は大学院生時代での活動に大きく左右されます。しかし、これを期待しての関わりでは適切な(目的にかなった)実習になりそうにはありません。日常生活が評価させると心がけてください。また、Aの場合は条件に臨床心理士の資格を挙げる場合が多いので、修了後、即採用というパターンは難しいことがあります。むしろ、大学院修了後、@のケースによって非常勤職員として採用され、資格を修得し、その後Aのように公募にエントリーし、採用を待つという形が一般的です。いずれにしても、臨床心理士としての就職はそう容易ではないと思います。医療現場でも「研修生」(無給ですが、大学院修了という基礎資格の下、心理臨床実践の場に関わらせていただいて学びつづけることが許されている立場です。)をしながら仕事のチャンスを待つということが一般的になりつつあります。

 ― 就職が厳しいということですが、その背景としてどういったことが考えられるでしょうか。

 まずは臨床心理士の有資格者の増加が挙げられるでしょう。認定校の増加に伴って、有資格者が増加した一方、臨床心理士の活躍の場が少ないという現状があります。

 ― 臨床心理士を巡る状況は、厳しいものがありますが、仕事としての「やりがい」というものはどこにみられますか。

 難しい質問ですね。臨床心理士の仕事内容は上記のように多種多様であり、また、人によって状況は様々です。「やりがいはコレだ」という形で明確に答えられる仕事内容ではないように思えます。むしろ、時間が経つにつれ、自分の経験を重ねるにつれ、じわりじわりと感じてくるようなものかもしれません

 ― 職業として臨床心理士の今後の可能性はどのように考えていますか。

 臨床心理士に対する社会的要請は、今後ますます高まってくるでしょう。しかし、現状を鑑みると、臨床心理士がその要請に応えていける力があるかどうかは別問題です。臨床心理士をめぐる制度上、社会環境上の改善点はまだまだ少なくありません。もちろん個々の臨床心理士の能力向上も重要です。今後ますます増えるであろう臨床心理士に対する需要、要請、期待に対し、いかに応えていくかが、臨床心理士の今後の活躍の場を広げる意味でも大きなポイントになるといえるでしょう。

 ― 臨床心理士に向いている人、適性はどういったことが挙げられますか。

 学生からも良くきかれる質問ですが、「迷う人」が向いているのではないでしょうか。「迷う」というのは臨床心理士という仕事に対して、自分に合っているかどうかを自省し、悩むことを指します。そのことは常に客観的に自分を見ることができることに通じます。

 逆に「頑ななパーソナリティーの持ち主」はなかなか難しいのではないでしょうか。新しい考え方、手法が受け入れづらい人と見なされ、仕事を始める上でも苦労する傾向があります。心理に関わる人には考え方の柔軟さが必要と思われます。

 ― では、臨床心理士として働くために大学院時代にやっておくべきこととは何でしょうか。

 まずは、自分の目標を明確にする必要があります。将来携わりたいと考える対象を年齢、臨床像などの側面からはっきりさせることが必要です。それに対して準備しておくべきことは変わってしまいますので、また、実際、大学院の内容によって学べる内容、設備などに格差があります。むろん、こういったことは受験校を選ぶ時点において確認する必要があります。しかし、進学後に初めて分かることもあります。その場合、他大学に進学した友人などを通じて情報交換する必要性もあるでしょう。情報交換を通じて、外部の研修、ボランティアに参加するきっかけも得られるでしょう。情報交換ができるためには友人のネットワークが必要です。学部時代に同じ目標をもった友人を持つことも必要でしょう。また中ゼミなど予備校時代の友人関係はネットワークとして、後々まで関われるという意味でも利用価値は非常に高いです。予備校には、様々な大学から通学してくること、様々な大学院に進学することから、他大学の友人を得る機会になります。こういった意味で、大学院入学前でも友人のつながりを作っておくことが重要でしょう。

 ― 臨床心理系の大学院の生活は非常に大変だとききましたが、どのような状況ですか。

 確かにとらなければならない単位数は一般の大学院(30単位が基本)比べて多いことは確かです(5〜60単位)。また、実習も多くあり、忙しいことは確かです。だからといって、単位修得、実習以外は余計なことをしないという発想は得策ではないでしょう。この時期は臨床心理士として自分の可能性を向上させる非常に大切な時期です。実習にはしっかりと積極的に参加することはもちろん、実習の少ない大学院ではボランティアなどを通じて人的交流に努めていく必要があります。場合によっては実習先がそのまま就職先となる可能性もあるのですから、実習等には積極的に関わっていく必要があります。

 ― 社会人でも臨床心理系の大学院進学を希望する方が増えてきていますが、大学院進学、臨床心理士として、年齢上の有利・不利はあるのでしょうか。

 年齢に関して大学院進学では有利不利がないわけではありません。年齢については若い方が、大学院への順応性、臨床心理士としての可能性の観点から有利であることは否めません。とはいえ、大学院の目的、考え方によって入学許可される人の年齢層は幅広くなってきているのが現状です。ちなみに過去の中ゼミ生では59歳の方が合格されたケースもあります。実力が年齢のハンディを越えるということもあります。また、一部の大学院では社会人入試の制度もありますが、この制度の意図は現職者の再教育です。したがって、一般の社会人の方が合格することは関連職種の人が同時に受験されれば、相対的に難しくなります。社会人入試実施校が少ないこと等からも併願の可能性を考えて社会人の方でも一般入試を受けることをお勧めすることが多いです。また、社会人の方々は往々にして時間がありません。しかし、合格のためには多くの勉強時間が必要です。また、入学後は非常に忙しいことも明らかです。集中した学習時間がどれくらいとれるかを考えて、受験の準備に入る方がよいでしょう。社会人の方は学費の面、生活費の面などもしっかり考える必要があるといえます。

←前の項目へ

学校法人羽場学園専修学校 中央ゼミナール

〒166-8542 東京都杉並区高円寺南4-45-10

TEL 0120-555-510 / FAX 03-3314-7587

Copyright© 2012 chuo-seminar. allrights reserved.