2年目の学生について~在学生全体に占める割合と合格率 

中央ゼミナールには、前年に在籍し、翌年4月から再度入学する、つまり2年続けて入学してくれる学生がいます。中ゼミでは2年目生と呼んでいます。数的には、中ゼミの調べでは、大学編入コース在学学生数に2年目学生の占める割合は、2017年度が8.0%、2016年度が7.6%、2015年度がやや多くて12.2%です。

また、1年目も2年目も総合生という方ばかりではなく、この数には1科目から履修する単科生も含まれています。単科生には、次年度受験のために1年前から入学する学生も一定数います。ですから、2年続きで受験する方の率は、さらに低くなります。

もちろん、2年目生の多くは、前年受験して結果が出ず、再度チャレンジする方でしょう。中でも大学1年の時に2年次編入を受験し、2年目に3年次編入にチャレンジするケースが多いと思われます。

それではどうして2年続けて中央ゼミナールに入学してくれるのでしょうか。それは、1年目の受験の時に、もう少し中ゼミでがんばれば合格できたという実感があったからではないでしょうか。

たとえば、私が、担任としてみている看護編入。2年目生は毎年1人いるかいないかです。その少ない数の中で、1年目の一番最初に受験した筑波大学に不合格になって、その時点で受験をやめて、翌年もう一度筑波にチャレンジした方が4人もいます。どうしてなのか聞いてみると、みな、あと1年頑張れば、合格できると思ったからといいます。実際、そのうち3人が2年目で筑波に合格し、1人は名古屋大学(現在は編入なし)に編入しました。

それは看護系の3年次編入の話、大学編入コース全体での合格率はどうなのか…と、心配する方もいらっしゃるでしょう。

安心してください。この前お伝えした中ゼミ生全体の合格率よりも高いのです。たとえば、2015年度は58.3%、2016年度は66.7%が合格しています。例年の中ゼミ生全体の合格率が50%前後であることを考えると、よい数字ですね。といっても、そもそも、2年目生の数が少ないので、1人合格するかどうかで数字は大きく変わってきます。また、2年目に単科生の多い年も、合格率は下がります。

もちろん、2年続けてチャレンジするのは大きな決断です。それなりの覚悟が必要です。
それは私たち、受験生を支える側にとっても同じです。本当にその人にとって、受験生を2年間続けることがよいことなのか、考えさせられることもあります。それだけに、入学していただいたときは、今度こそ受かってもらいたいという思いを持ちながらの指導になります。前年の反省を踏まえて、毎回緊張して、取り組んでいます。今年、2年目生が筑波大学に合格してくれたときは、本当にうれしかったです。

2年受験を続けるかどうか、最後は本人の決断です。私に言えることは、1年目にも自分なりにがんばっていた人に、2年目のチャンスはほほえむということです。1年目に全く勉強せず、中ゼミへの通学も滞りがちだった、だから、新たに1年間頑張れば今度は合格できる…では、場合によっては2年目も同じことを繰り返す可能性があります。

しっかり自分を見つめ直して、決断してください。