大学編入~筑波、明治、早稲田大学への出願迫る!⑤

 早稲田大学社会科学部はすでに出願締め切り、明治、筑波も期限が迫ってきました。予定を変更して今日は出願について。
 早稲田大学社会科学部は、願書の裏に志望動機を書く欄がありますが、試験要項の出願書類には志望理由書と書かれていません。そのため、中ゼミ生にも志望理由書は必要ないと思い込んでいる人が複数いて、スタッフが何度も「志望理由を書く欄があるので準備を早めに!」と、確認メールを送っていました。
 また、明治大学も学部によって必要な提出書類が異なっていて、少々わかりにくいと思います。情報コミュニケーション学部を受験する学生に「よくわからない」と聞かれ、一緒に試験要項を確認した経験から言うと…。まず、外国の大学からの志願者に求められる書類一覧を見て、一瞬、「え?シラバスがいるの?」と思い、よく見直して、「ああ、外国の大学を出た人ね」と気づき次にいきました。実は、以前、外国の大学出身者向けの出願審査期間が、自分にも該当していると勘違いして相談してきた人がいます。試験要項をしっかり読まないと不必要なことで慌てることもありますし、外国の大学からの受験者については、受験手続きがさらに複雑なんだということがわかりますね。
 さて、明治を受ける学生から、「写真はボックスで撮ってよいんでしょうか」と聞かれていたため、私の目は写真に関する記載で止まりました。すると、驚くべきことが書かれていました。
ア カラー写真について(出願時の3か月以内に撮影したもの)アタテ4cmヨコ3cm,正面,上半身,脱帽,背景及び枠なしのもの」
 まあ、ここまではよいとして、続きです。(スピード写真,スナップ写真,写りの不鮮明な写真,頭髪で眉毛の隠れたもの,サングラス着用のものは受け付けられません。)
イ 受験の際に眼鏡着用の者は,眼鏡着用の写真を貼付してください。
 めがね着用という記述はよくありますが、上記の赤字のような記述は、見た覚えがありません。私もその学生も髪で眉毛が隠れているので、思わず苦笑しました。スピード写真も不可なわけですが、その理由は次にあります。
ウ この写真を利用して,入学後,在学期間を通して使用する学生証を作成します。
 時々、こういう大学がありますから、写真はちゃんと写真屋さんで撮ってもらった方が安心です。
 続けて、志望理由書を提出することを確認して、これでよいと思いつつ念のため下の方を確認すると、<情報コミュニケーション学部志願者のみ>エントリーシート(本学部所定の用紙)という記載が…。慌てて上の方をもう一度も見直して、情報コミュニケーション学部は、志望理由書とエントリーシートの両方を提出することがわかりました。うっかりするところでした。
 まあ、このように、出願書類にはしっかり気をつける必要があります。
 先日、旧帝大法学部に合格した中ゼミ生から合格体験記が届きましたが、そこには、「注意すべきは編入試験によくある複雑な手続きです。大学受験とは比較になりません。直前になって慌てることが多いので注意しましょう。」という言葉が書かれていました。
 旧帝大の法学部には、確かに、在籍大学に特別に作成してもらわなければならない書類の提出を求めるところが珍しくなく、その結果、受験をあきらめるケースもまれにあります。特に問題になるのは、大学2年修了見込みで受ける大学2年生で、現在履修中の講義について、編入志望先大学指定用紙を使用して、在籍大学に証明書を作成してもらわなければいけないことがあります。在籍校が他大への編入を認めていない場合はハードルが高くなります。
 幸い、筑波大学の社会・国際学群社会学類には指定用紙がありません。「履修中の科目及び単位数の明記された証明書又は履修登録票等」とあって、かなり融通が利く表現です。学生が持っている履修登録票でよいわけですから。
 いずれにしても、編入試験受験者は書類準備を一般入試と同じように考えずに、早めのチェック、早めの準備が欠かせない点を認識しておきましょう。