大学編入実施大学一覧

大学編入試験は、残念ながら、すべての大学学部学科が実施しているわけではありません。同じ大学の中でも実施状況が異なります。

それではどこの大学が実施しているのだろう…というときには、中央ゼミナール編集の『まるわかり大学編入データブック』をお読みいただけると、受験資格から合格状況まで、すべてわかります。まるわかりですね。

また、とりあえず一覧だけでもほしい…という場合は、中央ゼミナールのホームページに掲載されている大学編入試験日程表の9月発行分 をみていただくと、ほぼ、すべての大学が網羅されています。リンクを張っておきますので、ご確認下さい。この表だと、自分に受験資格があるかどうかがわかりませんから、同じく、中央ゼミナールのホームページにある大学編入実施大学リンク集などを活用して、具体的な内容を確認するとよいですね。

 リンク集は、大学のトップページに飛ぶ状態ですが、今、さらに編入の情報に近いところにリンクをはるように、準備を進めています。

 編入試験は情報戦でもあります。どこの大学が編入試験を実施しているのが、自分が受験可能なのはどこの大学か、試験内容は、試験の時期は…。編入に向けての第一歩として、まずは情報収集を!

大学編入の基礎知識~大学編入試験の受験資格②

 さて、今回は大学編入試験の受験資格、初回であげたうちの下記②③④について、説明したいと思います。
②短大卒業(見込)者
③高等専門学校卒業(見込)者
④専修学校専門課程(修業年限が2年以上、総授業時数が1,700時間以上であるものに限 る)修了(見込)者
 いずれのケースも、卒業や修了が条件ですから、見込みで受験して卒業や修了ができなかったら、合格は取り消しになります。中ゼミではかつて二人ほど、そういう短大生がいました。卒業研究の提出日を間違えたなどの理由でした。気をつけたいですね。また、大学1年生が受験する2年次編入についても、下記の例外を除き、上記資格者は卒業・修了(見込)で受験することになります。
 例外とは、短大生に関することです。短大生については、1年修了時に2年次編入できる大学が全国で15校ほどあります。東京近辺では、国際基督教・大東文化・武蔵野・明星・フェリス女学院(国際交流のみ)など。関西では同志社女子などもあげられます。
 さて、ついでにそれぞれの資格者について説明しておきましょう。
 まず、短大生については、短大生を対象とした指定校推薦も実施されていますし、併設の四年制大学がある場合は、内部編入も行われています。上智大学志望のために上智短大、青山学院大学に行くために青山学院女子短大に入学する方もたくさんいます。ただ、立教女学院のように立教大学への特別推薦枠がなくなったケースもあります。編入志望で短大に行くのであれば、しっかり情報収集をして選択する必要があります。さらに、推薦や内部試験の場合、一般的に短大での成績に条件が付きます。成績上位をキープできるよう、1年次から頑張らなくてはなりません 
 高等専門学校出身者に対しては、多くの国立大学工学部、理工学部などで高専生対象の公募推薦編入や、受験できるのが高専生のみという編入試験が実施されています。また、最近では私立大学文系学部でも編入試験での受け入れが進んでおり、中央ゼミナールでも高専出身者が経済学部などに進学しています。
 高専に入学するのは中学卒業時です。その後、自分のやりたいことが理系分野ではなかったと思ったとき、全く違う方向を目指すようになったとき、編入試験で文系分野に進むことができることを、ぜひ、認識していただければと思います。
 最後に専門士の方です。専門士は、東京の大学ではまだ受け入れが進んでおらず、他の有資格者が受けられるのに、専門士だけは受験できないというケースがかなりあります。こういう点では、関西のほうが受け入れは早いですね。その中で、埼玉大学、法政大学、駒澤大学などが、狙い目と言えます。また、東京近辺の中堅女子大も受け入れに積極的です。
 専門士といっても、分野は様々です。今のところ、この分野の専門士は受験できない…という制限をみかけることはありません。ただし、看護医療系学部は、同系統の専門士のみ受験を認めていますし、社会福祉などでも同系統のみというケースが見受けられます。
 さらに、ビジネス系、英語系などの専門士は、入学後に単位認定を受けやすいのですが、美容系の専門士などは、単位を一括認定、包括認定する大学に行かないと、ほとんど単位認定されない場合があります。実際、ある大学に相談に行ったところ、単位認定はゼロと言われた中ゼミ生もいました。
 長くなったので今日はここまでにしますね。次回は大学在学者についてお話しし、その上で、上記受験資格に加えられる可能性のあるさまざまな条件について説明します。お見逃しなく。