『半沢直樹』を学問すると?その1

『半沢直樹』を学問すると?その1

 

こんにちは、まりもです。

昨晩は、つい先々週?あたりから見始めた『半沢直樹』最終回をみてしまいました。

初めて見た日こそ、「こりゃ~、すかっとするなぁ~」と思いましたが、

冷静によ~~く見ていると、昭和の匂いが濃厚ですよね。

『半沢』をネタに学問すると、どんな切り口があるでしょうか。

 

わかりやすいところではジェンダーですね。

お堅い銀行なのでリアルに考えると男率100%は「あたりまえ」の風景だけど、

世界ではこれが「あたりまえ」ではありません。

日本の女性役員比率はなんと1.1%(45か国中44位)、

一方、1位のノルウェー36.1%(世界ランキング統計局)。なんと、3割以上が女性を占めるわけです。

 

この背景には、女性役員比率を40%にすることが義務付けられるという

「クオータ制/割当制」が導入されたことがあります。

このクオータ制、北欧だけでなくアメリカ、カナダ、オーストラリアでも採用されているんですよ。

3割以上が女性の取締役会を想像すると、

『半沢』の世界も、やや違って見えてくる気がしますね。
登場した女性キャラクターの属性を見ても、

専業主婦の妻、愛人でクラブ経営、不正を働く専務、といったところで

なんとなく、『男性の抱く典型的な女性パターン』という感じでしょうか。

専業主婦=良い、働く女=悪い、といってしまうと単純すぎ?

(まあでも、屈折した専業主婦もいましたね)

サラリーマンマンガで描かれる男女のライフコースを分析した

石黒久仁子さん、ピーター・マタンレさんの論文にもそんなことが書かれていたような。

 

・・・と、ジェンダー視点 × 国際的状況から見ると、

『半沢』の何が新しいのかな?って思ってしまいます^^;

現実が古色蒼然としてるということなんでしょうけどね。

 

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