マイノリティとして生きること

マイノリティとして生きること

こんにちは、まりもです。

梅雨入りとともに、ぐっと暑くなってきましたね。

アツイといえば、先週、映画「黄金を抱いて飛べ」を見て、ひさびさに熱い気持ちになりました!!

高村薫のデビュー作ですが、もう24年前の作品なんですよね。

でも全然古くなく(映画は突っ込みどころ満載ですが)、

ダークな男たちの日常生活に潜むテロリズムが濃く描かれていて、原作の雰囲気をうまく表現していました。

 

高村薫の作品は、ほんとに多くのマイノリティが登場します。

北朝鮮やロシアのスパイ、IRAのテロリスト、犯罪者、同和問題の当事者、

ホモソーシャル(イブ・K・セジウィック『男同士の絆』で有名ですよね)な関係のみならず、

主人公たちがさりげなくゲイだったりと、性的にもマイノリティ。

小説や映画を通して、マイノリティとして生きることを感じることができるという意味でも、

とってもおもしろい作品です。

 

翻って、こうしたマイノリティの生き方から逆に、今わたしたちが「当たり前」だと思っていることに光をあてる、

社会学はそんな学問です。

マイノリティにそこはかとなく共感を抱いてしまう、

どんな集団に所属しても帰属意識がわかずマージナル・マンのように感じるなら、、

それはあなたのなかの「社会学の芽」かもしれませんよ。

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