アンダー・ザ・ブリッジ2

アンダー・ザ・ブリッジ2

こんにちは、赤い実です。
筑波大学や明治大学など、
最も遅い時期の編入試験の結果が出そろいました。
難関をくぐりぬけ、中ゼミからも複数合格者が出ています。
勉強量だけでなく、メンタル的・経済的な壁も乗り越えたみなさんが、
合格というゴールへとたどり着いた姿を見るのは、本当に幸せです。
もちろん、私たちの幸せなどは大した問題ではないのですが。
いずれにしても努力を続け、良い結果を引き寄せたみなさんの前途は、
間違いなく洋々たるものであろうと考えます。
と同時に、残念ながら望む結果が得られなかった皆さんのことも常に考えています。
引き続き勉強を続ける人もいれば編入以外の道を選ぶ人もいるでしょう。
まだ、迷っている人もいるかもしれません。
かつて私にもそういう時代がありました。
そんな時、前に進むための一押しをしてくれたのはあることばでした。
変えられないのは他人と過去
        変えられるのは自分と未来

有名な言葉ですし、知っている人も少なくないでしょう。
当たり前なのだけれど、改めて「たしかに」と思った記憶があります。
きっと、環境が変わらなければ変わらないこともあるでしょう。
過去が今の自分を形成しているのもおそらく間違いない。
けれど、うまくいかないことをいろんなもののせいにして、
一つ所で足踏みをしていた私に、このことばは重く深く響きました。
明るい春が苦しい人もいるはずです。
でも、その区切りの季節を味方につけて、
「自分にとっての前」に一歩踏み出してみてください。
もちろん、編入試験へ向け新たなスタートを切る皆さんも同じです。
そんなみなさんの力となれるよう、
中ゼミはいろいろなイベントや授業を設置しています。
お気軽に足を運んでみてください。
さて、多くの努力をして可能性に満ち溢れた道へと歩み始めた人にとって、
その先に待っている日本社会の未来は暗澹たるものかもしれません。
もちろん、それを変えることもこれからの人々の課題ではあるのですが。
そのような「社会」の先頭を行くのが大阪市長橋下知事ではないでしょうか。
ということで「アンダー・ザ・ブリッジ」第2弾。
府知事になり、市長選に出馬し、現在に至るまで、
彼は実にさまざまなことを言ったりやったりしています。
民主主義制度の下で行われた選挙によって、
「選ばれた」わけですから、きっと魅力や期待感はあるのでしょう。
しかし、どう考えても「思想調査アンケート」はいただけない。
現段階でアンケートの結果は凍結ということになっていますが、
中身がどうあれ、集まった段階で半分以上彼の目的は達成できたのではないでしょうか。
期限までに誰が回答し誰がしていないのかということが判明したわけですから。
橋下市長にとって大事なのは、忠誠を誓うかどうかです。
したがって、忠誠を誓う人は早々に回答しているはずです。
とんでもない内容の「踏絵アンケート」であることは確かですが、
一応は法律家である彼が凍結に至る流れを予想できないはずがない。
そう考えると、一連の計画的な流れに背筋がぞっとします。
そしてこの件を通して考えたのは、
現在当たり前と思われている様々なものが、
どれほどの犠牲を払って獲得されてきたか、ということを
もう一度見つめ直してみなければならない、ということです。
それらはたいていの場合「権利」と称されるものなのですが・・・
思いがけず長くなってしまいました。
連載延長。
「アンダー・ザ・ブリッジ3」へ続く。

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