360°の世界。

360°の世界。

こんにちは、赤い実です。
「献奏」という言葉を初めて知りました。
つまり「捧げる演奏」。
東日本大震災後、多くの音楽家たちが来日を中止・延期する中、
予定通り来日したある外国のオーケストラについて書いた記事です。
失われた多くの命・平穏・日常・仕事・・・
そういったものへの思いを込めて演奏されたそうです。
こんな震災がなければ知ることのなかった言葉ですが、
「演奏をささげる」なんてなんだかとても素晴らしいな、と思ったのです。
自分が従事しているものや得意としているものを通して、
気持ちを表現し、多くの人の感動を呼び起こすことができる―。
自分のことを思わず顧みてしまいました。
どう、生きていくか、が問われている気がします。
さて、予告通り「思考法」について。
もっとも、そんな大そうなものではないのですが。
何かをしようとするときに、
必ず私たちの前には
「敵」
が立ちはだかります。
その一つが
「思い込み」
です。
これは編入や大学院などの勉強をしている人に限らず、
人間が生きていくほぼすべての面でやっかいなものです。
思い込みに囚われてしまうことによって、
見えるべき道が見えなくなったり、
同じものが歪んで見えたり。
こだわりや信念、ポリシーは失ってはいけない。
ではどうやって、視界に不要なフィルターをかける「思い込み」に陥らないようにするか。
想像力
でしょう。
自分が今見ている景色を全てと思わない。
自分が聞いた話を完全と思わない。
物事を取り囲む環境は横にも縦にも360°広がっている。
決して「何でもあり」とするわけではありません。
もっとも目に入りやすいものの背後にある「景色」を思い描いた上で、
その景色が意味するものを考える。
それを可能にするのが知識であり、経験であり、方法なのです。
そして今みなさんは中ゼミで、
知識と方法を学びながら、経験を積み重ねている段階です。
時にミスをおかし、翻弄されたとしても、
想像力を持って思い込みに囚われさえしなければ、
そんなものは大したことではないのです。
あー、長いなあ・・・。
ということで、終わり。

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