アメリカ!アメリカ!アメリカ!

アメリカ!アメリカ!アメリカ!

2月27日(現地時間)アメリカでアカデミー賞授賞式が行われました。
映画賞は世界中に山ほどあり、
アメリカだけでも大小さまざまにあります。
カンヌやベルリンなど映画祭における賞と比べると、
アカデミー賞は「映画好きの映画賞」とは言えない側面もあり、
批判的な声も少なくありません。
また、映画業界全体が衰退傾向にあることもあって、
かつての注目度はありません。
それでも「アカデミー賞」の存在の大きさは次元が違います。
それがアメリカ「らしさ」でもあります。
アメリカという国は、どんな場所で何をやっていても、
全く無関係でいることは不可能なようです。
アメリカではこういうことに注目している、アメリカはけしからん、アメリカはすごい・・・
良くも悪くもアメリカの影響力を無視して何かを語ることは難しい。
そんな時代がもう長いこと続いています。
こんな風にアメリカに思いをはせていたら、
今日3月1日はビキニ環礁で
日本の漁船第五福竜丸がアメリカの水爆実験によって被ばくした日でした。
今から57年前の1954年のことです。
当時の乗員の半分以上が既に亡くなり、
生存者(この表現、ちょっと抵抗ありますが…)の方々も、
高齢者となり、後遺症に苦しんでいます。
その中で、放射能の恐ろしさを世に伝える活動もしています。
アメリカの「何か」によって被害を受け、
生きながら苦しみ続けている人は少なくありません。
全てとは言いませんが、そういう人々の大半が、
単純にアメリカを「悪」や「敵」としてみなさず、
―そうなっても仕方が無いにもかかわらず―
人類全体の課題として問題を捉えていることがすごいと思います。
逆に言えばアメリカのしたことはそれほどのことであったということでもあります。
アメリカを抜きにして語れない世界。
あらゆる次元や分野において「抜きでは語れない存在」があります。
けれど、それを絶対視するのではなく、
多角的に幅広く見つめる視点が重要だと思います。
NS

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