おこる。

おこる。

気になる言葉がありました。
障害のある児童の行動について触れた文の中で出てきたものです。
「嫌いな人に怒られると腹が立ち、
    好きな人に怒られると悲しくなる。」
日々のやり取りの中で向き合う、
「泣き」という行動における児童の心理について経験的に出た言葉でしたが、
なるほど、と思いました。
大人である自分に当てはめてみても、そうかも知れないな、と。
逆に言えば、怒られて腹が立つということは・・・
ま、絶対ではないので。
それにしても「怒る」という行為は、
されるにしてもするにしてもエネルギーを要するものです。
エネルギーを要しない「怒り(おこり)」は、ただの癇癪やわがままであることが多い。
昨日のブログの内容とも少し関わりがあるかもしれませんが、
子育てという場面においてとりわけ不可避なこの行動は、
親が親になっていくための重要な行動の一つでもあります。
ここをうまく通り抜けないと、深刻な問題を親子の間に抱えることもあるでしょう。
近年、子どもを叱るのが下手な大人が増加していると聞きます。
実際、そうだと思います。
その原因の多くは社会学的な研究課題となります。
地域社会の消滅、母親の孤立、情報の飽和による混乱・・・
親が怒って子どもが泣く。
昔は当たり前だった光景が、
今は無くなりつつあります。
NS

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