月別アーカイブ: 3月 2012

春に。

春に。

こんにちは、赤い実です。
東京は妙な天気です。
朝の時点ではどう考えても冬なのに、
予報は17度まで上がるとのこと。
うーん。
花粉も辛いですが、
なにより寒さが嫌いな私としては、
日差しがほしいっつ!
このまま春が来なかったらどうしよう、
などとつぶやいたら一笑に付されました。
春の高校野球が始まっていますね。
被災地から参加した石巻工業高校の選手宣誓が印象的でした。
チームメイトで相談して作成したというのがまたいい。
いつの時代も「若いもんは・・・」と批判の対象となる年代ですが、
文句なしにすばらしい。
目にしたことを受け止め、それを言葉で表現できる力の存在に、
胸を熱くしました。
さて、先週の進学ナビに参加してくださったみなさん、ありがとうございます。
少しは中ゼミのこと、わかっていただけたでしょうか?
合格者たちにも私たちの知らなかった本音があったと知り、
新鮮な思いで聞いていました。
もちろん、この合格はまだまだスタート地点です。
挫折することや絶望することもきっとあるでしょう。
ですが、中ゼミでの時間が、
何かの形で彼らの人生に影響を与えてくれたら、と思います。
通常の説明会は日曜日に実施中です。
少しでも興味のある方は、是非。
また、土日の15:00からは無料・予約不要の英語レベルチェックテストがあります。
自分の実力を知った上で履修する英語のレベルを決めたいという方は、
どんどん受けてみてください。
今日は短めで。
では。

アンダー・ザ・ブリッジ3

アンダー・ザ・ブリッジ3

こんにちは赤い実です。
3月11日、震災から1年が過ぎました。
翌日、かつての教え子と会う機会があり、彼女が私に質問しました。
「黙祷ってなに?」
17歳にもなって全くこの子は、
と半ばうんざりしながら、
「それはね、目をつぶって、1分ぐらい・・・」
と説明を始めた私を彼女は遮りました。
「やり方は分かってるよ。分からないのは
 その1分間、私は何を考えたり思ったりすればいいのかってこと」
不意を突かれた気がしました。
東日本大震災がとんでもないことだったとか、
亡くなった人や、行方不明者が相当な数だとかはもちろん分かってる。
でも、幸い私は身近な人を亡くしてもいないし、亡くした友人も近くにいない。
そういうときの黙祷は何を思ってすればいいのだろう・・・
ということのようでした。
どちらかと言えば「真面目」が「面倒くさい」今時の女子高生です。
そんな彼女が抱いた疑問は、実はとても真面目で誠実なものではないでしょうか。
目には見えず、耳にも聞こえない、
究極的に個人の部分である「心」のあるべき姿を求めた彼女の姿勢は、
自己と他者をつなぐしなやかな考え方とはどのようなものかを知る、
重要なヒントとなるような気がしました。
他者へのまなざしというのは、
個人が生活している家庭や地域、学校などの取り巻く環境によって、
知らず知らずのうちに影響を受けます。
社会化の過程で、人は少しずつ他者の存在を知り、自分との差異を認識し始めます。
その差異をどう受け入れるかが、豊かな社会になるかどうかのポイントと言えるでしょう。
そしてそれを支えるのが「権利」という考え方です。
ということで「アンダー・ザ・ブリッジ」ラストです。
平等で自由で社会的な人間であることが
誰にとっても保障されるべき権利であると人々が気付くのには時間がかかりました。
それが女性や障害を持った人々にまで広まるにはさらなる年月が必要でした。
つまり、当たり前を当たり前と気付き、
それを普遍的なものとして確立することは、
実は相当に大変なことだったわけです。
逆に言えば、それを崩してしまうことは簡単かも。
何を思い、何を信じ、何をどう表現するか―
これに干渉する橋下市長の「思想調査」からは、
崩せるものなら崩してやろうという危うい匂いが、
結構、します。
社会学は目に見えて起きている事象をそのままでは終わらせません。
背後にあるものを読み取り、
より多くの人々にとって生きやすい社会とはどのようなものか
を提示する責任があります。
そのようなものであるべきだと、私は思っています。
さて、いよいよ明後日は前にも予告しました
 春の進学ナビ
です。
社会学系で予定している合格者は・・・
お茶の水女子大学文教育学部
同志社大学神学部
立教大学コミュニティ福祉学部
埼玉大学教養学部
群馬大学情報行動学部
法政大学社会学部

などなどです。
是非気軽に足を運んでみてくださいね。
いつもながら、長くなってしまいました。
以上ですっ!

アンダー・ザ・ブリッジ2

アンダー・ザ・ブリッジ2

こんにちは、赤い実です。
筑波大学や明治大学など、
最も遅い時期の編入試験の結果が出そろいました。
難関をくぐりぬけ、中ゼミからも複数合格者が出ています。
勉強量だけでなく、メンタル的・経済的な壁も乗り越えたみなさんが、
合格というゴールへとたどり着いた姿を見るのは、本当に幸せです。
もちろん、私たちの幸せなどは大した問題ではないのですが。
いずれにしても努力を続け、良い結果を引き寄せたみなさんの前途は、
間違いなく洋々たるものであろうと考えます。
と同時に、残念ながら望む結果が得られなかった皆さんのことも常に考えています。
引き続き勉強を続ける人もいれば編入以外の道を選ぶ人もいるでしょう。
まだ、迷っている人もいるかもしれません。
かつて私にもそういう時代がありました。
そんな時、前に進むための一押しをしてくれたのはあることばでした。
変えられないのは他人と過去
        変えられるのは自分と未来

有名な言葉ですし、知っている人も少なくないでしょう。
当たり前なのだけれど、改めて「たしかに」と思った記憶があります。
きっと、環境が変わらなければ変わらないこともあるでしょう。
過去が今の自分を形成しているのもおそらく間違いない。
けれど、うまくいかないことをいろんなもののせいにして、
一つ所で足踏みをしていた私に、このことばは重く深く響きました。
明るい春が苦しい人もいるはずです。
でも、その区切りの季節を味方につけて、
「自分にとっての前」に一歩踏み出してみてください。
もちろん、編入試験へ向け新たなスタートを切る皆さんも同じです。
そんなみなさんの力となれるよう、
中ゼミはいろいろなイベントや授業を設置しています。
お気軽に足を運んでみてください。
さて、多くの努力をして可能性に満ち溢れた道へと歩み始めた人にとって、
その先に待っている日本社会の未来は暗澹たるものかもしれません。
もちろん、それを変えることもこれからの人々の課題ではあるのですが。
そのような「社会」の先頭を行くのが大阪市長橋下知事ではないでしょうか。
ということで「アンダー・ザ・ブリッジ」第2弾。
府知事になり、市長選に出馬し、現在に至るまで、
彼は実にさまざまなことを言ったりやったりしています。
民主主義制度の下で行われた選挙によって、
「選ばれた」わけですから、きっと魅力や期待感はあるのでしょう。
しかし、どう考えても「思想調査アンケート」はいただけない。
現段階でアンケートの結果は凍結ということになっていますが、
中身がどうあれ、集まった段階で半分以上彼の目的は達成できたのではないでしょうか。
期限までに誰が回答し誰がしていないのかということが判明したわけですから。
橋下市長にとって大事なのは、忠誠を誓うかどうかです。
したがって、忠誠を誓う人は早々に回答しているはずです。
とんでもない内容の「踏絵アンケート」であることは確かですが、
一応は法律家である彼が凍結に至る流れを予想できないはずがない。
そう考えると、一連の計画的な流れに背筋がぞっとします。
そしてこの件を通して考えたのは、
現在当たり前と思われている様々なものが、
どれほどの犠牲を払って獲得されてきたか、ということを
もう一度見つめ直してみなければならない、ということです。
それらはたいていの場合「権利」と称されるものなのですが・・・
思いがけず長くなってしまいました。
連載延長。
「アンダー・ザ・ブリッジ3」へ続く。