編入試験におけるTOEICスコア換算

2021年11月18日

TOEICのスコアが、編入試験に導入されるようになって久しくなりました。

今日は、編入試験におけるTOEICのスコア換算についての記事を書きたいと思います。

まず、理工系学部ではスコアを「出願要件」としていたり、「一定の点数以上で英語試験免除」としたりすることはあまりありません。つまりほとんどの場合は「換算」をしているわけです。(経済系学部や外国語系学部では、出願要件としたり英語免除の材料としたりすることはあります)

換算の場合、100点満点となる点数がポイントであることは別の記事で書きましたが、各大学はどのような換算表を用いているのでしょうか。大学が公開していないことも多いので公開している大学の例を挙げておきます。

例1 宇都宮大学工学部

TOEIC Listening & Reading Test のスコアが 750 点以上の場合 = 満点
TOEIC Listening & Reading Test のスコアが 750 点未満の場合 = (満点) × (TOEIC Listening & Reading Test のスコア)/750

例2 岐阜大学工学部

TOEIC 730点以上を100点として比例配点(TOEIC÷7.3)
TOEFL iBT 80点以上を100点として比例配点(TOEFL iBT÷0.8)

地方国立ではだいたいこのような換算表になっていますから、700点あれば安全圏といえるでしょう。それでは難関国立大学ではどうでしょう。

例3 筑波大学の地球学類(換算表は未公開で、中ゼミが独自に仕入れた情報)

775点⇒85点、735点⇒84点、565点⇒76点

筑波の場合はかなり大雑把な計算のようです。この場合は600点もあれば十分ですし、それ以上はTOEICを40点伸ばしても1点しか増えないという状態です。この学類は500点満点(専門200点、面接200点、英語100点)ですから、合格に向けてTOEICのスコアアップ努力は非常にむなしいものです。

一部の情報では、”TOEICのスコアを伸ばすことが合格に最も近づける”とありますが、少なくとも理工系学部では、この情報はUSOです。あいまいな情報に騙されないよう注意しましょう。

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