菌とウィルス

2020年3月30日

理系人を目指す皆さんこんにちは。

先日WHOからコロナウィルスのパンデミックが発表されました。日本もいろいろと世知辛い世の中になってしまいましたが、理系人を目指す皆さんは、科学的観点をもってぜひこの苦難を乗り越えていただきたいと思います。

さて、今日のテーマについてはすでにご存じの人のほうが多いと思います。細菌とウィルスについて簡単に区別していきたいと思います。

紛らわしいのは、いずれも我々人体に入り込むと厄介なことが起こる、という点で共通しているからでしょう。ウィルス感染者を保菌者と呼んだりすることもまた両者の垣根をあいまいにしている原因ですね。

いずれにしても体調を崩すのですが、明確に違うのは効く薬です。例えば風邪などの症状を引き起こす細菌には抗生剤が効くのですが、ウィルス性の病気(インフルエンザとかコロナとか)には抗生剤はまるで役に立ちません。そのあたりは「医師」という資格を持つ頭のいいひとが診断して、適切な薬をだす(処方する)のです。

インフルエンザにはタミフルやリレンザといった薬がありますし、HIVでさえウィルスの増殖を抑える薬が開発されてもはや死ぬ病気ではなくなりました。気を付ける必要があるのは新型の感染症(今回のコロナや新型のインフルエンザ)です。新型であるがゆえにどんな薬がウィルスに対抗できるかがわからないんですね。

こうなると、新型のウィルス性疾患に感染した場合、個人の免疫力に期待するか、出てきた症状を抑える治療を行うかしかなくなるわけです。まぁそもそも感染しないように注意する必要はあるでしょうけれども・・・。

私は医師ではありませんので、にわか知識しかありませんが、このあたりのことは知っていて損はありません。あまり望ましくない機会ではありますけどこれを機にまた皆さんが新しい知識と免疫力を身につけることを期待したいと思います。