専門論文をどう対策する?

新年度の編入試験にむけて準備を始める時期になってきましたが、3月8日のTOEICのテストは中止になってしまいましたね(https://www.iibc-global.org/info/administration/urgent_12.html)。目下のところ、新型コロナウイルス感染症が、試験にどのように影響してくるのか気になるところです。

ただ事態の推移に十分注意する必要はありますが、論文試験の重要性は増しこそすれ、減ることはないでしょう。法学政治学系の編入試験では、國學院大學のような英語試験のみの学校もありますが、論文試験が課される場合が多いのはご存知のとおりです。

論文試験では、大きく「知識を説明する力」と「自分の考えを展開する力」が求められます。ただ、すべての大学がこの二つの力を同等に求めているわけではなく、大学によって重視される力は異なってきます。例えば、神戸大学や筑波大学は前者の力がより求められる「知識吐出型」の出題が多いと言えますし、大阪大学や名古屋大学は後者の力を必要とする「自説展開型」の出題がなされます。また、北海道大学では、年度によっては法学特有の「事例問題」が出題されますが、これは知識を説明しつつ、自説を展開する必要のある問題形式です。両者が求められる点は、問題の抽象度が高い京都大学にも共通した傾向です(京都大学と北海道大学が同じ問題と言っているわけではありません)。

これらの試験形式に対応するためには、法学や政治学の知識はもとより、解釈や是非など考え方が分かれること(これを「論点」と言います)については、論拠とともに自分の見解を展開できるようになっておく必要があります。

法学には多くの論点があるので、それを網羅的に勉強するためには莫大な時間と労力が必要となります。しかし、大切なのは、編入試験ではその論点のすべてが出題されるわけではないということです。論文試験攻略のカギは、論点の重要度や出題頻度を考えて、優先順位をつけて勉強していくことです。適切な優先順位で勉強できれば短期間で合格に近づくことは可能でしょう。すべてについて完璧を求めすぎて挫折するのはよくある話です。

当校のような予備校を利用するメリットのひとつは、この優先順位を考えた論文対策ができるということかもしれませんね。何をどのように勉強したらよいか、論文試験に必要な力をどのように身につけるのか、是非ともお気軽にご相談ください。また、来月から法学論文の対策講座も始まります。編入対策を始める手がかりに受講してみてはいかがでしょうか。

ご相談をお待ちしております。

【春の新年度準備講座】

「法学の論点と論文の書き方」(土曜日14:10~16:00)3月7日より全6回

 

論述試験って何?

こんにちは。法学政治学系スタッフのHHです。

今日は、法学政治学系への編入を考えている方に向けて、編入試験のうち、特に論述試験について、どんな試験なのかお話ししたいと思います。

まず、論述試験とは何かというと、文字通り、問題に対する答えを文章によって採点者に伝える試験です。法学政治学系の編入試験では、一部の例外(金沢大学、埼玉大学、信州大学(2年次)、國學院大學、神奈川大学など)を除いて、多くの大学でこの試験が課されます。

そして、論述する内容としては、ニュースで話題となっている時事的・一般的な事柄や社会科学の全般的な内容、さらには、法学や政治学の専門知識まで多岐にわたります。これは大学によって出題傾向が異なるので、傾向に合わせた対策が必要となります。総じて、難関校とされる大学ほど、法学や政治学の専門知識が必要とされます。試験科目が「小論文」となっていても、専門知識が必要とされる場合があるので、科目名で判断しないことが大切です。

また、論述する文字数は問題によって異なりますが、文字数が指定されているもの、指定のないもの様々です。指定されない問題の場合は、与えられる解答時間で標準的な論述量も異なってきます。しかし、当然ですが、たくさん書けば点数がもらえるわけではありません。問題に「正しく」答えていなければ評価されません。

そして、「正しく」答えるためには2つのことが必要となります。まず、ひとつに、法学や政治学の専門知識を身につけていることです。例えば、3年次編入であれば、編入後は法学部の3年生として勉強していくことになるのですから、憲法や民法総則、刑法総論など、2年生までに勉強する内容は専門知識として身につけておいた方がよいでしょう。もちろん、必要性の濃淡はあるので優先順位を考えた対策が必要となります。

加えて、その知識を適切な日本語で表現できることが求められます。論述試験なので、文章として表現できない限り採点者に伝えることはできないからです。したがって、「表現したいこと」を正確に「表現できる」ようになっておく必要があります。ただ、これは法学政治学系に限ったことではなく、どの分野に編入するとしても必要なことでしょう。

要するに、知識と論述力をいかに高めていくかが論述対策ではカギになるということです。論述練習(答案作成練習)の反復のみが、これらを高めてくれるでしょう。

【春の新年度準備講座】
「TOEFL対策」「TOEICスコアアップ」 2月8日~
「法学の論点と論文の書き方」3月7日~