海外からの編入・院Q&A

海外の大学を卒業していれば、どこの大学でも編入できますか

大学編入を実施している全ての大学が、海外の短大・大学卒業者を受け入れているわけではありません。まずはインターネットを利用して、大学の要項を確認してみましょう。大学のホームペ-ジの入試情報で、大学編入試験の試験要項を探し、出願資格の欄から海外の短大・大学について言及されている箇所を確認します。海外からの受験者の記載があれば、その大学を受験できる可能性があるということです。とはいえ、記載がなければ受験できる可能性がゼロというわけではありません。確実なのは、各大学に(場合によっては志望の学部に直接)、電話で問い合わせをすることです。

一般的には、規模の大きい総合大学では、海外からの編入生を受け入れていますが、規模が小さいところ、たとえば単科大学などでは受け入れていないことがあります。なお、新年度の大学編入試験要項は完成が遅く、なかなか確認ができないこともあります。中央ゼミナールには昨年度の全ての大学の試験要項が揃っています。試験要項は校外生でも閲覧できますから、お気軽にご相談ください。

海外で卒業したのがどこの短大・大学でも、受験資格はありますか

これは難しいところです。実は、海外の短大の卒業者が、A大学は受験できたけれどもB大学では資格がないと言われた…ということが、頻繁に起こっています。海外からの編入生を受け入れている大学では、事前の受験資格審査を義務付けていますが、この受験資格審査の結果、受験資格が認められなかったなんてことがありうるのです。

たとえば、海外の大学・短大入学前に語学学校に在籍することがありますが、留学先によっては、この語学学校卒業でも短大卒業の証明書を出します。このような短大卒業の資格は、編入を受験するときの受験資格として認められないことがあります。学生さんの中には、留学する際に、卒業すれば日本の大学に編入できると聞いていたのに…という方もいます。編入を志望する学生は、自分が卒業した学校が正規の大学・短大ではないと判断されるとは思ってもいないわけで、本当に気の毒ですね。こういうトラブルは、特に中国への留学をした方に多いです。ただ、受験資格審査は大学によって審査の方法がまちまちですから、運よく志望の大学では受験資格が認められたなんてこともあるかもしれません。

受験資格審査とはどのようなものですか。全員が受けるのでしょうか

出身校の成績証明書、卒業証明書、在学中なら在学証明書、それに単位を取得した各授業の内容のわかるもの(=シラバス)を受験を志望する大学に提出します。後から出身校に請求して送ってもらうことも多いのですが、時間がかかることもあります。ですから、帰国に際しては上記書類をどのくらいの期間で入手できるのか、希望する書類を送ってもらえるのか、しっかり確認しておく必要があります。シラバスはなるべく持ち帰りましょう。なお、審査は大学によっては郵送で依頼することも可能ですが、いきなり書類を送りつけるのではなく、事前に必ず大学に電話して、方法を確認してください。

問い合わせ先ですが、学部の事務室の場合と、大学の入試課(アドミッションオフィス)の場合と、大学によって異なります。国立大学はほとんどの場合、学部単位で編入試験を実施しますので、学部事務室です。私立大学は入試課が多いのですが、大学によっては学部単位のこともあります。まず、入試課に問い合わせてください。

たとえばどのような例がありますか

過年度の明治大学の編入試験要項を例に挙げると、次のようになっています。

◆外国の大学からの出願について◆

(1)商学部及び文学部は募集しません。

(2)法学部・情報コミュニケーション学部・国際日本学部に出願する者について

日本と外国では単位の付与の仕方が異なるため,出願前に受験資格の有無を確認します。出願を希望する者は,11月27日(金)まで(厳守)に以下の書類を揃えて,各学部事務室あてに郵送してください。出願資格の有無について,12月25日(金)までに回答します。(提出された書類は,受験資格がない場合のみ回答文書と共に返送します。)

  • ① 志願者に関するメモ〔氏名・住所・電話番号・メールアドレス〕
  • ② シラバス(講義要項)〔授業科目・授業内容の記載された冊子〕
  • ③ 学則〔単位の付与について記載された冊子〕
  • ④ 成績証明書
  • ⑤ 卒業証明書又は卒業見込証明書

以上です。これを読むと、学部によっては海外の大学・短大出身者を受け入れていないこと、事前の資格審査などに締切があることなどがわかります。国内の学生とは条件が異なることを頭に入れて、各大学の情報収集にあたってください。

大学編入試験受験までの大体の流れを教えてください

ここでは人文系や社会系を中心に説明します。大学編入試験は9月から3月まで、実施時期が大学によってバラバラですが、大きな山場となるのが11月です。特に国立大学は、例外もありますがほとんどが年内に試験を終了します。私立大学も多くは年内に終わるのですが、立教や明治など人気大学の一部では年明けに編入試験を実施しています。

①編入試験実施状況の全体像を把握する

まず、編入試験をどういう大学が実施しているのか、基本的な知識を入手しましょう。『まるわかり!大学編入データブック』(中央ゼミナールステップアップサポート部編集・発行)は、全国全ての大学の編入試験実施状況を掲載しています。残念ながら前年度の情報が中心ですが、全体像がつかめますので、可能でしたらご一読ください。この本で、まず、志望大学の目星をつけます。

②関心を持った大学についてホームページで情報収集する(7月くらいまで)

大学編入試験では、試験の時期がバラバラなのと同様、試験要項の配布開始もバラバラです。7月の段階で試験要項を配布しているのは、実施大学の半分程度です。国立大学は試験要項が完成するまでHPに編入実施情報を掲載しませんが、私立は試験要項配布前に、HPで実施の詳細を掲載することがあります。

③大学に直接問い合わせをする(7月以降)

ところがこわいのは、9月上旬に試験要項を配布して一ヶ月以内に出願締切…という大学もあることです。海外の短大・大学出身者は出願前に資格審査を受けなくてはなりませんから、海外から書類を取り寄せていると出願に間に合わないことも考えられます。7月以降は、自分が関心を持っている大学(学部)については、HPに情報が載っているいないにかかわらず、一度は電話して情報を把握するべきでしょう。その際、試験日程(まだ教えられないと言われたらいつ頃わかるのか)、試験科目、受験資格審査の方法と必要な書類、実際の出願に必要な書類については、できるだけ確認しておきましょう。

④中ゼミの夏期講習に参加する(7月下旬から9月上旬)

ここで筆記対策に加えて実践的な知識を得ることができます。試験要項、過去問題、受験情報など、さまざまな資料が揃っています。また、志望理由書に関するガイダンスに参加したり、合格者の話を聞くこともできます。さらに個別面談で志望理由書・面接対策を行うことができます。この期間中に志望大学を決定し、必要な書類の準備を始めます。

⑤中ゼミの2学期・出願準備及び出願(9月から随時)

引き続き筆記対策を行いつつ、志望大学に出願する書類を完成させ、さらに、面接対策を行います。中央ゼミナールでは、模擬面接も実施します。

⑥受験から入学まで

大学編入試験は、11月がピークですが、年明けの3月まで実施する大学があります。入学はほとんどが4月です。7月に帰国するとしたら、3月までを受験・入学準備の期間と考えておきましょう。合格後は各大学の試験要項に従って入学手続きを行います。その際に必要な書類なども事前に確認しておきましょう。

手続きは合格発表後、すぐに手続き期間がある場合と、しばらく経ってからの場合、3月に行われる場合など、さまざまです。納める学費も、入学金+授業料前期分という場合、入学金のみの場合など、大学によって異なります。今は、3月中に入学辞退をすると入学金以外は戻ってきます。でも、入学金も30万円くらいはかかります。志望校を選択する際には、その点もよく考えておく必要があります。

海外の短大・四年制大学出身者は、編入試験で有利ですか、不利ですか

留学経験を面接でアピールできる点では有利です。また、TOEFL・TOEICで高いスコアを保有していれば、出願時にスコア提出が義務付けられている大学の受験では有利になるでしょう。

ただ、海外の大学・短大出身の方は、筆記試験対策で苦労する傾向にあります。留学経験があるからといっても、編入試験の英語で点が取れるとは限りません。なぜなら、編入試験の英語は英文を読んだ上で、和訳しなさい、説明しなさい、と日本語で記述させる問題が多いからです。英語は読めるけど、日本語が怪しいといった留学経験者は、英語が思いのほかネックになってしまいます。留学していたから英語は大丈夫、と甘く考えないようにしましょう。論文や志望理由書も同じで、しばらく日本を離れていると日本の事情に疎くなりますし、日本語での文章表現で苦労することがあります。海外の大学では自己主張できることが必要だったと思いますが、日本の大学の面接でそれが過ぎると、好感を持たれないこともあります。中央ゼミナールのような予備校で、しっかり対策を立てる必要がありますね。加えて、以上のような対策を余裕を持って進めるためにも、海外にいらっしゃる間にTOEFLを受験されておくことをお勧めします。

中ゼミには海外の短大・大学出身の方は入学しますか

毎年、夏期講習から多くの方に参加いただいています。今までの状況を見ると、東京外大、上智大学などの人気大学に合格しています。最初はみなさん、日本語の記述で苦労しますが、中ゼミの授業は(英語も論文も)講師による答案添削がつきますので、それが大きなサポートになっているようです。一般的に、海外からの受験者は、とても意欲的でがんばる方が多いです。これも、合格のつながっている要因のひとつなのでしょう。まずは一度、お気軽にメールなどでご相談ください。